大彦の着物の買取り相場はオークションではいくらなの?
1875年創業の呉服商である大彦は、着物の価値も高いため、中古品であっても高く売る事が可能です。
大彦の着物の過去三年のネットオークションの平均相場を調べてみると、97,000円程度になります。
一番高いものだと、65万円という値がついています。
もちろん目安に過ぎませんが、ネットオークション売る事は基本的におすすめできません。
大彦の本当の価値が分かる方が参加するとは限らないからです。
大彦を高値で売るのなら、着物買取店に査定をしてもらいましょう。
着物への深い知識を持った査定員が品物を良くみて鑑定してくれます。
査定は無料なので、査定額が気にいらなければ売らなければ良いだけという手軽さで人気です。
大彦の着物の特徴
1875年に創業した大彦は、初代である野口彦兵衛により友禅染めと染刺繍の作品を中心に作っている呉服商で、現代でも人気が高い作品が多く、コレクターも少なくありません。
大彦の着物の特徴として挙げられるのは、1つ目に関西の友禅とは少し異なるデザインであることです。
元々伝統技法である友禅染めを用いて着物を制作していたのですが、染色技術を独自で研究し新たな友禅染めを生み出しました。
明治20年代になると、大彦ならではの優れたデザインとして、名前を東京一本立と言われるほどの個性的なデザインで人々を魅了していきました。
当時、友禅と言えば京都と言われるくらいだったのが、大彦によって東京の友禅が確立されていったのです。
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他ではなかなか見られないような模様が多いのですが、当時野口彦兵衛がコレクションしていたインド更紗の影響を強く受けているのではないかと言われています。
インド更紗のデザインからヒントを得て、そこから新たな友禅染めを導きました。
2つ目の特徴は、今もなお伝統的な友禅染めの技法を取り入れていることです。
友禅染めには型友禅などの様々な種類がありますが、大彦で取り入れているのは手描き友禅です。
着物の構図を考えて下絵を書いていき、糸目に糊を置いていきます。
その後地染めを行ってから乾燥させ、着物全体のベースになる色を染めていくのです。
その後、下描きの部分から挿友禅を行っています。
この作業は着物の構図に合わせて配色をイメージし、染料・顔料を混合させて色を作っていくため、頭で完成図をイメージさせながら作っていく必要があり、熟練の技から成せるものになってくるのです。
また、全て手描きになるので労力はもちろん、集中力がないと構図どおりに仕上がらなくなってしまいます。
明治時代は型友禅が出回ってきており、手描き友禅の数も多少減ってしまいましたが、大彦は手描き友禅を続けていったのです。
新しいデザインを取り入れつつも、技法としては伝統的なものを引き継いでいるため、今の人気にもつながっていると考えられます。
また、大彦の着物は大胆なデザインのものが多い中、1996年に発表された数寄屋者好みというシリーズは、模様付けが軽く派手すぎない、人気のあるシリーズです。
大彦の着物を高値で売るコツ
大彦の着物を高値で売るコツとしては、やはり汚れや傷は最小限であることが大切です。
また、着物を売る時はネットオークションではなく着物専門の買取り業者への依頼がオススメです。
出張買取りや宅配買取りに対応してくれる所も多いので重宝します。
リサイクルショップに売るという選択もありますが、その際には着物に詳しい方がいるか必ずチェックしましょう。